VA BENE!

イッツオーケイ! バッベーネ!

事情事

どこかへ出かけては、
ここ、一緒に来たかったなあ。
とか。
一緒にきてたらどんなこと話したかなあ。
とか。
ここは、一緒にきてたなあ。

いつかの残像なのか、煙なのかが頭の中にまとわりつく。
こころにまできたときには、何度もあの日の選択を、あの時の言動にプレイバック。

そして、こうも思う。
もしかしたら、今後、また、あの頃みたいに、寄り添える日は来るかも。
多分ない。殆ど無い。マイナスかもしれないくらいにない。
そうおもうのに、そばにいたかった、隣に居たかったって、後悔が「もしも」に縋る。

甘ったれた思考に、
残像も煙からも離れなきゃ、消さなきゃって思う。

隣人の唐突な情事の音に、やるせなさと居た堪れなさ。
あの頃に戻りたいって思いたくないのに、進まなきゃなのに、いつ枯れるんだろ、このジメジメとした気持ちは。