VA BENE!

イッツオーケイ! バッベーネ!

そろそろ満月のころ、

あれよあれよという間に、月もあのときと同じ形に近づいてきてる。
一緒に観た映画。
わたしは、終わり方が切ないと思った。
あの人は「あの終わり方が良かった、切なくなかった。」って。
その時、あの映画みたいに、わたしたちはなりたくないって思ってた。
結果はあの人の理想に近い形になっちゃった。

隣であの人が息をしてるだけで幸せだった。
あの人が世界から居なくなってしまうことが一番こわかった。
それなのに、前を向いて忘れようとする自分。もう、忘れている自分。
だけど思い出して、もうない未来を少し想像する。

先週連絡がきた。共通の郵便物についての確認と、なぜだか届いた最近の写真。
そして、やりたいことについての相談を受けたり。
適当に流そうかとも思った。でもできずに、やっぱり真剣には答えた。
最後に、また相談したい。そんな一言。
なにも返さなかった。
嫌です、って、言えなかった。
いいよ、とも、言いたくなかった。
あの人にとっての都合が良い人間になりたくない。
特別でありたかった気持ちが、遣る瀬無くそこらへんに漂ってる。
仕事帰り、帰宅してコートを脱いだときにふと、一人なんだって、また、再認識してしまった。

新しく繋がりを持ったひとと、来週初めて会うことに。どうなることやら。
好きになれたらいいけど、好きになるのが嫌だと思ってしまう気持ちがいる。
あの人との縁を絶ち切る気がして。もうないのに。
自分の気持ちがなくなって、孤独になるのがいやなのかな。ばかみたい。